特に子供向けに設計されたアプリ上で、不適切な動画をフィルタで排除しなかったとして、YouTubeが批判されているという。The New York Times(NYT)が米国時間11月4日に報じた。
今回問題になっているサービス「YouTube Kids」は、YouTubeのファミリーフレンドリーなバージョンとして、2015年に開始された。日本では2017年5月に提供が開始されている。
報道によると、YouTube Kidsには良くない一面もあるようだ。ある動画では、ミニーマウスが恐怖に満ちた表情で、血だまりの中にいるミッキーマウスを見つめており、別の動画では、クレイメーション版のスパイダーマンが「アナと雪の女王」の王女エルサに放尿していたという。これらの動画は、人気の高いDisneyやMarvelのキャラクターを模倣したものだ。
Marvelを傘下に持つThe Walt Disney Companyの関係者にコメントを求めたが、すぐに回答を得ることはできなかった。
YouTubeはそうしたコンテンツを「許容できない」と評したが、そうしたコンテンツがはびこっているわけではないと述べた。この30日間に同アプリで視聴された動画のうち、不適切な内容を理由に削除されたものは0.005%以下だという。YouTubeは今もその比率を減らすことに取り組んでいる。
こうした動画は、何らかの手違いか、ソフトウェアを不正に操作するトロールによって、セーフティフィルタをすり抜け、YouTube Kidsで公開されたとみられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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